浜松市浜名区引佐町 *** 高裁判決は控訴棄却 **
この処分場は公設公営の施設ではありません。私企業が、汚染物質を含む産業廃棄物を33年間埋め続ける最終処分場です。
2010年、処分場の噂が出て以来約11年、奥山住民は処分場を作らせないため、事業説明会の
参加をはじめとして、意見書の提出、見解書説明会の参加、行政と交渉、署名運動など繰り返し
行ってきた。
しかし2018年12月20日、浜松市は事業者に設置許可をした。事業者である(株)ミダックのHPに
よれば、2021年11月15日、工事が完了したとして、処分場の使用前検査を浜松市に申請し、
2022年2月7日に供用開始した。
静岡県内はもとより、車両番号から和泉、湘南、群馬、春日部などの県外産廃も持ち
込まれ、狭い坂道市道を旗振り整理の中、上ってくる。産廃車両同志のすれ違いだけでなく、小型車とのすれ違いも無理で、産廃車両のため
市民の車は待機を求められる。地元車優先の看板はもちろんない。2連トレーラも珍しくない。
搬入口の住民からは、上りエンジンの音や、帰りのカラカラガタガタ音で生活に支障をきたしていると、市の窓口に苦情が寄せられているが改善は見られない。また地元住民によると、帰りのトラックの産廃カスが路上に落ち、散水車で洗い流しているとそうだ。もちろんそのまま立板沢川や道端にそのまま流される。これが33年間続くのだろうか。
地元住民の処分場設置許可取り消し訴訟は、新コロナ感染の蔓延のため、ほとんどWEB方式による進行協議として裁判所、原告弁護士事務所、被告(浜松市)弁護士事務所および補助参加人(株式会社ミダック)弁護士事務所を結んで行われてきた。2024年2月29日判決公判が静岡地裁であり、住民原告側の訴えの棄却、却下の判決が出された。原告側は控訴し東京高裁で裁判が行われる。
2024/03/21